コラム

【はしもとみおの彫刻 アクアワールド茨城県大洗水族館】取材レポート~マンボウ、サメetc.のフィギュアができるまで~

10月29日より、【はしもとみおの彫刻 アクアワールド茨城県大洗水族館】が「アクアワールド茨城県大洗水族館」限定で発売されました!

木彫り彫刻家・はしもとみお氏が手掛ける本企画では、実際にアクアワールド茨城県大洗水族館を訪れて取材し、飼育されている動物の個体をモデルに制作。その彫刻を元にフィギュア化しています。

 

そこで今回は、彫刻のモデルとなった動物を、取材時の写真を交えながらご紹介します!

 

①【マンボウ】

世界中の温帯~熱帯域の外洋で暮らし、海では主にクラゲを食べて生活しているフグの仲間・マンボウ。成長すると全長2.7mほどにもなる大型の魚ですが、生態はいまだ謎が多く、どこで産卵しているのかもわかっていません。

そんなマンボウを6匹飼育するアクアワールド・大洗にあるのは、日本最大のマンボウ専用水槽!

のんびり泳いでいるようで、複数飼育をすると小競り合いを起こすことが多く、これが原因で餌を食べなくなってしまうなどかなりデリケート。飼育の難しさゆえに、複数匹がひとつの水槽で泳ぐ姿を見られる場所はほとんどありません。

水族館で複数匹のマンボウを見られるのはレアなんです!

 

 

アクアワールド・大洗では、お互いに干渉しあってストレスにならないよう、体調管理に気を使いながら飼育されています。また、マンボウは体が傷つきやすいうえに、水槽が大きくなるほど遊泳スピードが増すため、水槽内にはビニール製の衝突防止フェンスが設置されています。

 

彫刻のベースとなるスケッチを描くはしもとさん。アクアワールド・大洗のマンボウたちは全長約80~100cmほど。間近で見るとその迫力に圧倒されます!

 

はしもとさんは取材後、フィギュアの元となる彫刻のほか、大きな彫刻も制作されています。

マンボウの彫刻は、今夏渋谷パルコで開催された「LIFE はしもとみお彫刻展」でも展示されました

 

②【エトピリカ】

オレンジ色の嘴に白い顔、そして目の上から伸びる黄金の飾り羽をまとったエトピリカ。どこか南国風の装いですが、寒い北の海に生息する海鳥です。

ペンギンとは異なり、繁殖期には天敵の少ない崖の上に巣を構え、空を飛ぶこともできます。

 

アクアワールド・大洗には39羽のエトピリカが飼育されています。

動きがとても優雅で、取材時は水にぷかぷか浮かぶ姿や、奥の岩場でくつろぐ様子を見ることができました。

自分がモデルだとわかっているのか、近い距離まで遊びに来てくれました!

 

写真を見て「あれ?」と思った方もいるかもしれませんが、この華やかな装いは繁殖期である夏の間だけの姿。冬の時期は顔と嘴の根元が黒っぽくなり、飾り羽もなくなります。

 

冬羽の姿もキュート♡

 

元々エトピリカが好きだったというはしもとさん。

スケッチは2枚描き上げ、マンボウ同様、大きな彫刻も制作されています。

はしもとさんが描いた水彩画

③【カナダカワウソ】のおはぎ♂

カナダカワウソはコツメカワウソと比べて体が大きく、オス・メスともに全長1mほどに成長します。

4頭を飼育しているアクアワールド・大洗では唯一のオスであるおはぎ。名前の通り、まん丸くてふわふわした顔がかわいらしくとても穏やかでのんびり屋な性格です。

展示場では、寝て、食べて、遊んで……の繰り返しで自由気ままに過ごしているそう。

 

岩場からひょっこり顔を出すおはぎ。つぶらな瞳がかわいい!

 

取材時も、ストレスフリーなおはぎの様子を伺うことができました。

遊んでいる最中はとても動きが速く、他のカワウソとじゃれあうと、どちらがおはぎかわからなくなってしまうほど(笑)。

 

そんなおはぎが何より楽しみにしているのがご飯の時間。下の写真のように、ビシッと直立の姿勢で飼育員さんを迎えます。

 

餌を持った飼育員さんを直立で出迎えるおはぎ。カワウソが立つこと自体は珍しくないものの、おはぎは姿勢の良さに定評があります

 

もりもり食べて元気に長生きしてね♡

 

④【シロワニ】のNO.1♀

世界各地の温帯~熱帯の沿岸域に生息するサメ・シロワニ。するどい歯を持ち、一見怖いイメージですが、おとなしい性格です。

シロワニは胎生のサメで、特殊な繁殖生態があり、親の子宮の中で胎仔同士で共食いを行うことが知られています。

 

今回モデルとなったNO.1は1999年に南アフリカ共和国から搬入したメスの個体で、搬入当時は全長1.5mでしたが、今では3mを超えるまでに成長!

アクアワールド・大洗のシロワニのなかでも特に美形と言われています。

 

見かけによらず性格はおとなしいので、野生のシロワニでも人を襲うことは滅多にないそう。おなかの模様は個体によって異なります
はしもとさんが描いた水彩画

⑤【カリフォルニアアシカ】のゴエモン♂

アクアワールド・大洗の個性的なアシカたちのなかでも、圧倒的な存在感を誇るカリフォルニアアシカゴエモン

体重150㎏を超える大きな体と、迫力のある鳴き声がボス的な雰囲気を漂わせますが、その内面はいたってのんきでマイペース。ショーでは立派にパフォーマンスをこなしつつも、どうしてもそんな個性が垣間見えます。

 

素晴らしいパフォーマンスに取材陣も大興奮!

 

トレーナーさんを信頼し、抜群のコンビネーションでパフォーマンスを行うゴエモン。

キラキラした目でトレーナーさんを見つめる姿が印象的でした。

 

フィギュアのポージングにも採用された、ゴエモンの投げキッス
パフォーマンスの合間はどっしり腰を下ろして完全に休憩しています(笑)

 

個性豊かで様々な表情を見せてくれたアクアワールド・大洗の仲間たち。

ぜひ現地まで会いに行ってみてくださいね!

【はしもとみおの彫刻 アクアワールド茨城県大洗水族館】は『アクアワールド茨城県大洗水族館』内のスーベニアショップ「モラモラ」にてご購入いただけます。

 

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【はしもとみおの彫刻 アクアワールド茨城県大洗水族館】

『アクアワールド茨城県大洗水族館』にて限定発売中

価格:1回500円(税込) 全5種

サイズ:約50~91mm

アクアワールド茨城県大洗水族館 公式サイト

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